トランスジェンダー/セクソロジストの中村美亜さんが著書で提言

http://www.medical-tribune.co.jp/ss/2005-11/ss0511-2.htm
online magazine "Sexual Science"
 


本に紹介したようにオランダの研究者が,
手術を受けた141人のトランスセクシュアルを調査した論文があるわけです。
調査対象の多くは「幸せである」と答えているものの,
社会的適応を見ると,意外と深刻な問題を抱えている。

 ま,尋ねてみれば「手術してよかった」と言うんですけれど,
「でもあなた,恋愛関係,うまくいってる?」とか聞くと,
「うーん……」と返ってくる。そりゃ,そうでしょう,
というのが私の実感なんです。
 
(中略)
 
 とすれば,自分の違和感にどう折り合いをつけて生きていくのか。
それを訴えたい。
この本が紹介した当事者たちの生き方が,何かのヒントになるのではないか,
それを提示したいという思いから本を出したわけです。
で,もっと知りたい方は,この本を参考にしながら,
ご自分でもっと研究してください,ということでもあります。
 
 手術を受けても社会の受け入れが悪いから,
より完璧を求めて美容整形に走っていく人たちが何人もいます。
お金があればそれもできるけど,借金で破産した話も聞きます。
とにかく,そっちの方向に走るのは,ちょっと違うんじゃないのって。