松岡正剛の千夜千冊『江戸の身体を開く』タイモン・スクリーチ

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1116.html
 


さらにいえば、ここからは浮世絵師たちが
なぜ「枕絵」を描いたのかという謎も解けるようにおもわれた。
逆にいうのなら、中世や近世初期まで、稚児愛を描いたものをのぞいて、
男女をまたぐセクシャルな「観臓」がおこなわれなかった理由も
うっすら見えてきた。
「江戸の身体」には本物の眼鏡やレンズだけではなく、
日本人の内なる観念に巣くっていた「ご開帳」のための
描写レンズが必要だったのである。
それについては、またどこかで綴りたい。